パンに含まれる実は危ない○○

食べるプラスチック???

 みなさん「トランス脂肪酸」という言葉を聞いたことがありますか?これ実は私たちの身体にものすごく悪い影響を及ぼすものなんです。それがなぜパンと関係あるのか。まずはトランス脂肪酸がどのようなものかお伝えしようと思います。

トランス脂肪酸とは

 トランス脂肪酸は牛肉、羊肉、牛乳、乳製品などの天然の食品中にも含まれています。ですが、問題となっているのはマーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、食用調合油、マヨネーズなどの製品です。これらの製品には人工的に作られたトランス脂肪酸が含まれていると言われています。トランス脂肪酸はマーガリンなどを製造する際、植物油を高温にして脱臭する工程で生じます。近年病気の原因になりやすいとのことから世界中で注目が高まっています。

 デンマークでは2003年にトランス脂肪酸を含む油脂の使用禁止を決定。米国でも2006年からトランス脂肪酸の含有量について容器への表記が義務付けられました。また、ニューヨーク市では2007年より飲食店でのトランス脂肪酸を含む油脂の使用が禁止されています。その他、スイス、カナダ、オーストラリア、韓国、ブラジルなど、多くの国でトランス脂肪の使用禁止又は表示義務化が進んでいます。

 では日本ではどのような規制があるのでしょうか。実は日本では未だに使用禁止もなければ表示義務もありません。すなわち、店頭に並んだ食品や飲食店で提供される料理にトランス脂肪酸が含まれている可能性があり、知らずのうちに口にしてしまうことで、病気にかかる確率が高まる恐れがあるのです。

トランス脂肪酸が健康に及ぼす影響

 トランス脂肪酸はLDL(悪玉)コレステロールを増やし、HDH(善玉)コレステロールを減らします。そのため動脈硬化を促進させ、心疾患の危険性を高めることが確認されています(WHO)。また、免疫機能の低下やアレルギー疾患の増加、発がんのリスクを高める、認知症、糖尿病との関連など様々なことへの関連が疑われています。

健康的な生活を送るために

マーガリンをやめてバターにする

 最近、良心的なメーカーはトランス脂肪酸の含有率の少ないマーガリンの製造に着手し始めています。また、トランス脂肪酸の含有率も表示するようになってきました。しかし、すべてのマーガリンがそうではありません。「トランス脂肪酸ゼロ」、「水素添加油不使用」、「硬化油不使用」の表示のあるマーガリンはトランス脂肪酸に関しては安全と言えるでしょう。しかし、トランス脂肪酸の含有率の高いものや含有率の表示のないマーガリンは避ける方が無難でしょう。

外食・お弁当の揚げ物に注意しよう

 外食産業ではコストと食感を重視します。すなわち、安くて口当たりがよく大衆が好むものを作ります。また、テイクアウトに対応するため「サクサク感」が長持ちする必要もあります。どの業界でもいえることですが、売れないものは作りません。したがって、常温で固まりやすいシュートニングを使用している場合が多くなります。しかも、私たちは調理にシュートニングが使われているかどうかを知る手段をほとんど持っていません。

・マーガリンに含まれているトランス脂肪酸は取りすぎると危険です。ある人は「狂った油」、「プラスチック食品」とも呼んでいます。

・トランス脂肪酸が含まれている食品は世界的に規制される方向にあります。日本では規制はなく、表示義務さえありません。

・トランス脂肪酸が含まれている可能性のある食品、すなわちマーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、それらを原材料に使っているパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などには十分な注意を払いましょう。